新郎様へサプライズ演出としてパラパラ漫画を考えていた新婦様。「両親への手紙を読む自信がない」「手紙は泣いてしまって、伝えたいことが全て伝わらないと思う」「手紙にするには、少しネガティブなエピソード」と悩まれていた新婦様。パラパラメモリーだからこそ「伝えられる」「届けられる」ことをお伝えし、2つの動画を制作することになりました。ポジティブなことも。ネガティブなことも。伝えられるパラパラメモリーはどんな過程を経てできたのか、お聞きしました。
パラパラメモリー「新婦様から新郎様へのサプライズ」
パラパラメモリー「両親への手紙」
書いてあっても読めなくなるかもしれないと思ったので…
──ご依頼のきっかけは?
新婦様 彼に何かサプライズをしたいなと思ったのが最初です。前に友人が結婚式で、パラパラ漫画みたいなものを自分で作っていたんですけど、それを見てすごい素敵だなと思いました。私は自分で作るのは無理だなと思い探した所、感動スタジオさんを見つけました。それと、両親の手紙を読む自信がなかったんですね。当日泣いてしまい、手紙を読めなくなるかもしれないと思ったので、事前にきちんとしたものを作っておいた方が安全かなと思いました。作るなら2つお願いできればというのは始めからありました。
ストーリープランナー 新婦様とお会いしてお話をさせて頂いた時に、新郎様やご両親様それぞれに対してすごく感謝の気持ちをお持ちでした。なのに両親にどうやって感謝を伝えようか悩んでると、手紙を読みたいんだけど、読めないと。じゃあ、もう私が手伝った方が早いんじゃないかと思い、そのままお手伝いさせて頂きたいなという気持ちでした。びっくりしたというよりは「やりましょう!」という感じでしたね。
──ご依頼の決め手は?
ストーリープランナー お問い合わせ頂いた時から、たまたま私が電話に出て、すごく悩んでいるというのと、都内まで来るのが苦手だとおっしゃっていた新婦様に「ですよね〜」って、共感する所からの始まりでした。私も苦手だったので(笑)そこからいろんな話を聞くようになって、新婦様が新郎様へのサプライズ内容で迷っているのと、両親への感謝をどう伝えよう?という悩みをお聞きして、一度お会いしてお話しましょう!と。そしてそのまま私が担当させていただくことになりました。
新婦様 事前にお話しさせていただいていたので、話が早いな(笑)と思ったのと、とても話しやすかったので、私の思いが伝えやすいと思いました。この方なら信頼できて、安心して任せられるかなと思いました。
2人の共通のものや、好きなものを組み込んでもらった感じです
──動画のテーマはどのように決められましたか?
新婦様 テニスは二人の共通の趣味で、出会いのきっかけだったので、外せないと思いました。一緒に試合に出たりと思い出もたくさんあるので、テーマは迷うことなく決まりました。趣味のスノーボードだったり、好きな犬だったり、2人の共通のものや、好きなものを組み込んでもらいました。
ストーリープランナー 「作品を作ります。テーマを決めましょう!」というヒアリングはあまり行っていなくって、まずは新婦様から、2人でいる時に何をしてますか?何することが多いですか?定番のデートってどんなデートですか?どんなものが好きですか?といったところから入っていきます。2人が一番大事にしているものや2人で今でも話す思い出ってどういうお話ですか?というのを聞いていくと共通して出てくるのものって絶対にあるんです!今回はたまたまテニスだったり、ワンちゃんだったり、スノーボードだったりしたので、より作品を新婦様っぽい作品にするためにお入れ致しました。
表情の部分は何度かやり取りを重ねました
──動画をつくる時に工夫したこと・難しかったことは?
ストーリープランナー やり取りさせて頂いた中で、お父様の表情の修正とか、結構新婦様は表情の部分に細かくこだわって頂いた感じがするので、そこは何度かやり取りを重ねました。 言っていただける方が私たちとしては嬉しいです。細かく見て頂いているんだなと思いながら制作させて頂きました。
新婦様 そうですね、もうちょっとこうだったらいいなっていうのをメールで送って相談させて頂きました。父のズボンの長さや、私のベールの長さ等、細かい所も丁寧に対応してもらいました。
──修正のご依頼は結構あったりするんですか?
ストーリープランナー ございます。ストーリー部分を大幅に変更したいお客様。細かいディテール、例えば帽子をかぶってるとか、髪型が結んでるんじゃなくて降ろしてる方がいいとか。音楽にこだわる方だと、音楽の編集の部分・尺の部分を言って頂いたりとか。お客様によって五感の感じ方が違うので、視覚で感じる人もいれば、聴覚で感じる人もいて、こだわる場所はちょっと違うのかなというのはあります。
──今回2つの動画制作というところで、実際どのように進めていったのでしょうか?
ストーリープランナー 1つのプランに対して1通のメールという形を取り、内容が混ざってしまわないように、それぞれタイトルを変えてメールのやり取りをするようにしました。
──同時に進行していったんですか?
ストーリープランナー そうですね、ほぼ同時ですね。また、同じ演出を結婚式で2回やったら「またこれか」ってならないかっていうのがあったりして、「じゃあ、プランの中身を変えますか?」というご提案をしました。新郎様には打ち合わせした時間も、見てもらえた方がいいのでドキュメンタリープランにして、ご両親に関しては、手紙の代用と云う部分が大きいと思うので、お手紙プランにしたらどうですか?というご提案はさせてもらいました。あとは漫画のテイストを変えたりして、作品の雰囲気を全く別物だと思ってもらえるようにしましょうという話をしました。
新婦様 二つお願いしたので、動画を流すタイミングも、どうしたらよいか何度も相談に乗っていただきました。式のギリギリまで悩んでいました。
ストーリープランナー 新婦様から新郎様に「両親への手紙を読んだ方がいい」と言われてどうしようと相談を受けました(新郎はこの時点でサプライズの動画があるということは知らなかったため)。私としては、新婦さんが伝えたい想いを結婚式で伝える方が優先だと思いました。もちろん手紙を渡してもいいけれども、せっかく作ったのをその場で流すのと、後から渡すのとでは、想いが伝わる度合いが多分違うという話をして、新婦様は「もう1回相談してみます」とおっしゃってました。
ストーリープランナー そこから会場のプランナーさんから連絡が来て、「上映確認できました。新婦さん悩んでたんです」って話をしたら、「いや、私もこれ流した方がいいと思いますよ。私からも新婦様にお話します。私も流せるように頑張ります」って言ってくれて、式場のプランナーさんとも協力して一緒にお仕事させて頂いたっていうのもすごく大きかったです。
「グッとくるってこういうことなんだな」って思いました
──サプライズ動画のご感想は?
新婦様 本当にやってよかったと思います。ギリギリまで悩みましたが、両方流して良かったです。やっぱり喜んでくれたのもありますし、会場自体もこういうの初めてという方が多くて感動してもらえました。
新郎様 自分も披露宴で彼女にサプライズを企画していて、それで頭がいっぱいだったので、逆に大きいサプライズをされるって想像もしていなかったです。
新郎様 披露宴で両親への手紙としてパラパラメモリーを見て感動し、さらに2次会の最後にまさか自分へのサプライズって…最後の最後でいきなりボンときたので衝撃的で、正直言葉にならなかったです。しかも彼女からのサプライズは初めてでしたし。
新婦様 2次会の挨拶が終わってホッとしたタイミングを狙いました(笑)
ストーリープランナー すごいサプライズ合戦みたいな感じで、お二人らしくて良かったです、という声も式場プランナー様から聞きました。
新郎様 本当に感動というか、すごい恥ずかしいんですけど、そういう目で見ててくれてたんだなっていうのを改めてわかって、本当に大事にしなきゃなって心から思いました。泣いたらこの後の挨拶何もできねえってずーっと噛み締めてて、「グッとくるってこういうことなんだな」ってすごい思いました。
披露宴でネガティブなことを出してもいいのかなと悩みました。
──ご両親の反応はいかがでしたか?
新婦様 とにかく驚いていたというか
新郎様 泣いてたよ。
新婦様 その時は私、精一杯だったので(笑)
ストーリープランナー お父様やお母様の印象やお人柄からして、自分たちのことよりも、娘が結婚するんだな嬉しいなという気持ちの方が勝っていたと感じたので、自分たちのために用意してくれていたんだって、グッときたんじゃないかと思いますね。
新婦様 私が悩んでいたときのこと、感謝を伝えられてよかったなと思います。正直、ネガティブなことで…披露宴でそのようなことを出してもいいのかなと悩みました。小学校の頃、あんまり友人関係がうまくいかなくて、学校に行きたくなかった時期があったんです。
ストーリープランナー でも、それはパラパラメモリーだからこそネガティブなエピソードも上手く伝えられるなと思ったので、悩んでいるシーンを描けば、きっとお父様・お母様に伝わるだろうから、そのシーンは入れましょうと提案しました。漫画家さんにも、その時支えられていた気持ちが大きいので、あえてネガティブなことを入れてます、というような意図を伝えて描いてもらいました。
新婦様 シナリオを作っていただいた後にわかったことなのですが、両親が心配していたエピソードがしっかり全部入っていて。これはうまくいきそう!と思いました。このエピソードを引き出してくれたのも伊良部さんだったんです。伊良部さんはすごい方だなと改めて思いました。
──サプライズを終えて感じたことは?
新婦様 こんなにすごいんだっていうのが率直な感想です。伝えたいと思っていたことを再現して頂いて、こんなにすごい作品になるなんて。感動するというか、心に響くという感じがしました。やはり表現のところで、悩んでいたところとか、どんな風になるのかなって。結婚式でそういうことを言っていいんだろうかって思っていましたから。それに自分でそれを手紙で伝えるのは難しかっただろうなと思います。泣いてしまうでしょうし、泣いてしまうと余計にネガティブに映ってしまうし… 助けられたという方にフォーカスを当てて、作ってもらえ、伝えられたというところがすごくよかったと思います。
ストーリープランナー 新婦様とお話していく中で、共感するエピソードがたくさんあったり、共通する想いの部分が一緒だったりしたので、ご縁だったなと感じています。最初に電話をとったのが私ということも、その後、担当になれたこともご縁だなと感じています。
新婦様 打ち合わせがすごく楽しくて、打ち合わせ時間はあっと言う間でした。いろんな悩みも吸い上げて作品に反映させてくれるのはもちろん、ムービー以外でもいろいろとご相談にのっていただきました。本当にありがとうございました。